「どうせいつか死ぬのに、何のために頑張っているんだろう?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか。
毎日働いて、お金を稼いで、家事をして、将来のために努力する。
しかし、どれだけ頑張っても人生には終わりがあります。
それなら、努力することに意味はあるのでしょうか。
この問いに対して、「人生を楽しむため」「大切な人のため」と答える人もいるでしょう。
ただ、それだけでは納得できない人もいるはずです。
この記事では、どうせ死ぬのになぜ頑張るのかという疑問について、哲学的な考え方も交えながら、できるだけ具体的に考えてみます。
どうせ死ぬのに頑張る意味はあるのか?
最初に考えたいのは、人生に終わりがあることと、その途中に意味があることは矛盾するのか、という問題です。
例えば、おいしい食事は食べ終わればなくなります。
旅行も、映画も、好きな音楽も、いつか終わります。
それでも私たちは、それらを楽しむことができます。
終わるからといって、その時間に価値がなかったことにはなりません。
人生も同じように考えることができるのではないでしょうか。
もちろん、これだけで「だから頑張るべきだ」という結論にはなりません。
そもそも、何のために頑張るのかは、人によって違うからです。
そこで、頑張ることの具体的な意味を5つに分けて考えてみます。
1.頑張ることで、明日の自分が少し楽になるから
努力には、将来の負担を減らすという実用的な意味があります。
例えば、今日10分だけ部屋を片づければ、明日の自分は散らかった部屋に悩まされずに済みます。
仕事の手順を一つ改善すれば、次から同じ作業にかかる時間が短くなるかもしれません。
英語を一日少しずつ勉強すれば、以前は理解できなかった言葉がわかるようになることもあります。
こうした努力に、壮大な人生の目的は必要ありません。
明日の自分を少し楽にする。
それだけでも、今日何かをする理由になります。
2.自分の選択肢を増やせるから
頑張ることには、人生の選択肢を増やすという意味もあります。
例えば、資格の勉強をする人は、必ずしも勉強そのものが好きとは限りません。
将来、仕事を選べる可能性を広げたいから取り組んでいるのかもしれません。
貯金をする人も、お金を増やすこと自体が目的とは限りません。
急な出費に備えたり、何かを始めるための余裕をつくったりしたいのかもしれません。
努力しても、望んだ結果が必ず得られるわけではありません。
それでも、自分にできることが増えれば、以前は選べなかった道が見えてくる場合があります。
頑張ることは、必ずしも成功するためだけではなく、自分で選べる人生に近づくためでもあるのです。
3.大切にしたい時間を守るため
頑張る理由は、何かを達成することだけではありません。
大切な人と過ごす時間をつくる。
趣味を楽しむ。
静かにコーヒーを飲む。
好きな場所に出かける。
そんな時間を守るために、仕事や家事に取り組むこともあります。
例えば、週末にゆっくり過ごしたいから、平日のうちに用事を片づける。
これは、何か立派な目標を達成するための努力ではありません。
自分が大切にしたい時間を確保するための行動です。
人生の意味を考えるとき、「何を成し遂げるか」だけでなく、「どんな時間を過ごしたいか」という視点も持ってみたいものです。
4.まだ知らない楽しみに出会えるから
今の生活に楽しみが見つからないとき、これから先もずっと同じだと感じることがあります。
しかし、未来にどんな経験が待っているかを、私たちはすべて知っているわけではありません。
新しい本を読む。
行ったことのない場所に出かける。
興味のあることを少し試す。
誰かと話してみる。
そうした行動の中で、思いがけず好きなものが見つかることもあります。
もちろん、何かを始めれば必ず楽しくなるというわけではありません。
それでも、今の時点で人生のすべてを判断する必要はないはずです。
まだ経験していないことがある。
それを知るために、小さな行動を起こすという考え方もできます。
5.頑張らないことも、自分で選べるから
ここまで頑張る理由を紹介してきましたが、最後に一つ大切なことがあります。
それは、人は常に頑張り続ける必要はないということです。
世の中には、努力することを美徳とする考え方があります。
もっと働こう。
もっと成長しよう。
もっと成果を出そう。
そんな言葉を聞き続けると、頑張っていない自分には価値がないように感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、休むことも、何かを諦めることも、自分の限界を認めることも、人生の選択です。
例えば、疲れ切っているときには、新しい目標を立てるより、十分に休むことの方が大切かもしれません。
頑張る意味を考えることは、頑張り続ける義務を見つけることではありません。
何に力を使い、何には使わないのか。
それを自分で決めるための問いでもあるのです。
人生に意味がないと感じたら、今日の目的を一つだけ決めてみる
ここまで読んでも、「やっぱり何のために生きるのかわからない」と感じる人もいると思います。
それでも構いません。
人生全体の目的を、今すぐ決める必要はありません。
代わりに、今日という一日の目的を一つだけ考えてみてはどうでしょうか。
例えば、今日は好きな音楽を聴く。
今日は気になっていた本を数ページ読む。
今日は早めに休む。
そんな小さなことで十分です。
人生全体に意味を見つけるのは難しくても、今日の時間の使い方なら、自分で選べる部分があるかもしれません。
そして、もし「生きる意味がわからない」という気持ちに強い苦痛が伴っていたり、日常生活に支障が出ていたりする場合には、一人で抱え込まず、信頼できる人や専門の相談窓口に話してみることも大切です。
まとめ|人生に終わりがあるからこそ、何を大切にするか考えたい
どうせ死ぬのに、なぜ頑張るのか。
この問いに、すべての人が納得する一つの答えはないでしょう。
しかし、頑張ることには、いくつかの具体的な意味を見つけることができます。
- 明日の自分を少し楽にするため
- 自分の選択肢を増やすため
- 大切な時間を守るため
- まだ知らない楽しみに出会うため
- 何に頑張るかを自分で選ぶため
そして、頑張らない日があってもいいのです。
人生に終わりがあることは変えられません。
けれども、その途中で何を大切にするかについては、考えたり、選び直したりできます。
「何のために頑張るのか」がわからないときは、「今日、自分は何を大切にしたいか」から考えてみる。
それも、一つの答えではないでしょうか。



コメント